「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の感想 twitterから
twitterに書き散らしていた感想をざっくりまとめました。
リツイートとか、他の方と絡んだのは権利関係よくわからなかったので入れてません。
以下、例によってネタバレにまったく配慮していないのでご了承ください。
第1話放送後
「鉄血のオルフェンズ」気に入った。
絵による説明のうまさったらない。モビルワーカーの重さ、速さ、硬さ、使い勝手
を、しっかり描けばこその、モビルスーツの説得力。からの、バルバトスの凄さ。
オルガ兄貴が死ぬまでは見ようと思う。目指せ8話越え。#鉄血のオルフェンズ— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) October 4, 2015
クーデリアさんはカテジナさん化しそう。1クール終盤から登場する強化人間ヒロインに備えてアップしておこう。#鉄血のオルフェンズ
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) October 4, 2015
第5話放送後
貯めていた「鉄血のオルフェンズ」の録画を5話まで一気見していいた。なにこれめっちゃ面白いんですが。
新撰組大好きなんですよ。自分の形を組織の形で表現しようと血みどろの内ゲバ繰り返す青春群像劇。
歴史上に果たした役割なんか、所詮、後から付いてくるもの。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月5日
シャア枠かな?と思わせたチョコレートの人が、シャアというより猛烈に櫻井孝宏で、「その名を冠する機体は人類の歴史に多大の影響を与えてきた」と鳥瞰する視点の高さが好対照。櫻井が、単純に知的な喜びを表現して楽しそうに言うのがじつにうまい。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月5日
黄金期があって、そしてやがて黄昏が訪れるのが、この手の青春群像劇の黄金パターン。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月5日
この先、鉄華団の連中が散々酷い目にあって、ギリギリの所で生き延びて、でもどうして今、お前がそんなこと言うんだよ、本当に裏切ったのか!? みんなで火星に帰ろうって、言ったじゃないか!!
みたいな展開になったりして。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月5日
そしてみんな死んじゃうんだろうな。
とてもとても悲しいことだけど、ワクワクする。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月5日
お姫さまが意外と賢いところが気に入っている。
一緒に見ていた奥さんが「ここで父親を疑えるのがすごい。まさかお父様が、とか言って、事実を突きつけられたって信じないという展開でもおかしくないのに。どんな家庭環境だったんだろう」って言ってたけど。
確かに。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月5日
そこらへんは脚本が岡田さんだということで、絶対伏線だよな、と思った。岡田さんの父親不在に起因するファザコン感覚がすごいしみる。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月5日
あの感じをオルガと自然に共有しているのが興味深い。オルガも同じ読みに達しているからこそ「家には帰れません」という彼女のセリフをさらっと納得する。そしておそらく、その読みに達した彼女の賢さと、父親との空ろな関係を察する。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月5日
クーデリアに「それでどうする?」って問いかける細谷さんの演技がいい。
そのフラットさが、クーデリアのその心事を察している事、そして、それを察する事ができるのは彼もまたまともな父親を持っていないからだろう、というオルガ自身の背景をも語る。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月5日
世の中には、きっと父親というものは存在するんだろう。きっと、その子供にとっては、彼はいいお父さんだったりして、彼らの間には愛情なんてものがあったり、素敵な関係なのかもしれない。
別に否定はしない。きっとあるところにはあるんだろう
自分には、わかんないけど。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月5日
ただ、わかんないだけなんだ。見たことないからさ。
うっとおしく迫られても、頭かきながら射ち殺すくらいしかできない。「ありがとう」と言ってもらうタイミングもうまく合わせられないくらい、ただひたすら、分からない。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月5日
第7話放送後
それにしても7話は名瀬さんのヤクザっぷりがすごいよかった。「武装解除すればもっと安全でいい仕事回してやる」とかみたいな、おいしいこというのがすごいリアルだった。ヤクザは最初はうまみありげなこというよね。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月17日
@nipopodai でも、うなずいたら最後。こっちが武器を失った途端、骨の髄まですすられる。ヒューマンデブリみたいな奴隷制度がまかり通る鉄血宇宙じゃ、屈服した彼らがどうなるか。BPOに目をつけられるほどの殺し合いの描写を積み重ねてきたからこその追い詰められ感。
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月17日
@nipopodai 自由は噛みちぎって奪い取るものだという、この無法地帯感が、ものすごいよかった。オルガ団長が高倉健に見えた。ヤクザ映画というか西部劇というか漫画ゴラクというか。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) November 17, 2015
第8話放送後
っていうかダレよあの女。予告編で酔っ払ったオルガを介抱していたあのニナ・パープルトン似の金髪誰なんだよ。オルクーの危機なんじゃないのか。#取っちゃう取られちゃう #g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月22日
いや、待てこれはむしろチャンスだ。
次回予告の金髪女は、オルガとクーデリアがお互いを異性として意識しなおすきっかけになるんだ。
そうか、これで今までの傭兵とクライアントの関係から一歩踏み出す展開なんだよ、なるほどわかった。これでもう安心だ、うん。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月22日
一緒に見ていた奥さんが言ってたんだけど「オルガとミカの会話が2回あるのがいい」って。最初の会話では「頑張る」と力むミカに、オルバも「頑張る」と硬く返す。でも、2回目、名瀬さんにデコピンされた後のオルバは「家族なんだから頑張らなくたって見捨てやしない」 #g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月22日
@nipopodai みたいなこと言ってる。オルバの明らかな変化がいい、って。確かにそうだと思った。
オルバは、これまで三日月から見られている自分しか意識してなかった。でも、自分の視線が、見られる相手に意味を持つこともあるんだ、って気づいたんだと思った。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月22日
@nipopodai その変化は、もちろん名瀬さんが兄貴っぽく、オルバの青臭さを受け止めてくれた安心感もあると思う。でも、それ以上にビスケットの存在が大きいよな。
「ついていくよ」
オルバを見ているのは三日月だけじゃない。オルバの視線を感じているのも。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) November 22, 2015
名瀬さんのハーレム設定は興味深い。男性の成熟とは女性と充実した関係を持つことだ、という強い主張を感じる。クランク二尉ではダメだった理由だと思った。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月22日
@nipopodai クランク二尉もちゃんと奥さんいたり、プライベート充実していたかもしれないんだけど、鉄華団に見せていたのはただひたすら父親っぽいところだけで。相手が幼児なら良かったかも。でも、でっかいおっぱいに埋もれて死にたい年頃の子には物足りない。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月22日
@nipopodai 思春期の少年は脳みそキンタマだからな。成熟したオスのモデルを、リアルな生臭い説得力を探しもとめている。すげぇ名瀬さんチョーカッケー、とまずそこんとこで感動できなきゃ、お話にならない
この感じはすごいリアルだよな、と思った。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月22日
クーデリアさんとアトラちゃん仲良いのが嬉しい不思議。これまで雪乃さんと由比ヶ浜さんといい、千反田さんと伊原さんといい、腹の探り合いみたいな油断のならない女子の友情が好物だったんだが。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) November 23, 2015
今日の9話で「クーデリアが資産」というあたりが詳述される筈だよね、と。多分ヒューマンデブリ=奴隷的な身分に落とされていると思うんだけど、それで実は作中で一番の「オーフェン」はクーデリアだった、となる展開なのはお約束だと思うんだけど。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月29日
@nipopodai 問題はあの世界の奴隷の法的権限の扱い。鉄華団との契約は法的に有効なのかな。実は人権のない奴隷との契約は無効であるみたいな、鉄華団が、いやオルバがこだわった「スジ」が意味ねーみたいな展開だとすごい燃える。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月29日
@nipopodai 法的秩序がどこまで実効的な支配力を持っているかにもよるけど。私兵集団の内ゲバや抗争でポンポン人が死んで、それでも「警察呼べ」みたいなセリフが一言も出てこない。多分ギャラルホルンが一番警察っぽい存在なんだろうけど、敵に回してるがな。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月29日
@nipopodai とにかく、天涯孤独の孤児達が苦闘の末に、流血が凝って鉄のごとく硬くなった絆の「家族」を見出していく。一方、家族にも同志にも後ろ盾にも恵まれて愛されていたはずのお姫様は、親に見捨てられ売り飛ばされて、すべてがまやかしだったと悟る。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月29日
@nipopodai という熱い立場逆転ドラマを期待しているぜ。燃える。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月29日
@nipopodai 「私は私の戦いを」ってクデさんの言葉の意味が変わってくるといい。それが火星の独立なんて地に足つかない大所高所のスローガンままだったら、くだらない。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月29日
@nipopodai どうして、恵まれていたはずの彼女が、ないがしろにされ、搾取される火星の子供の境遇にああも肩入れするのか。何を身につまされてのことなのか。当然、クーデリア自身の親子関係、愛情への信頼の話になってくるはずと私は信じて待っている。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月29日
@nipopodai クデさんカテジナ化待ったなし。食い止められるのは、オルガ、君しかいない。がんばれ!
すべては我らがオルクーのために!#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月29日
第9話放送後
ヤマシノ。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) November 29, 2015
公式で、まじゲイをガッツリ描くつもりなのか。#g_tekketsu #ヤマシノ
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) November 29, 2015
工業高校生の鉄華団学パロ欲しい……2年次にリンダマンがいるみたいな学校で。偏差値は低いが就職率は100%だぜ。特に溶接技術の評価は高い。この学校の卒業生が居なかったら、スカイツリーの完成も5年は遅れただろうってよ。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) November 29, 2015
メリビットは男。マクギリスさんが言ってた。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年11月29日
メリビットさんジャーナリストだったら面白いな。宣伝戦見たい。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) November 30, 2015
オルクー本当尊いのは、クーデリアさんの聡明さも勇敢さも、彼女の親との関係の寂しさに由来すると、オルガだけがわかる、という点。クーさんが美少女だとかお嬢様だとか政治界のスターだとか分かりやすい派手な外面をいくら持っていようと、オルガの眼差しは彼女の一番孤独で切ない部分を捉えて文字数
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) December 3, 2015
オルクー者の私はメリビットさん予告で初登場以来ずっと戦慄し続けているんだけど、9話見てからは、おっおっ割とメリビットさんイケてネ?みたいな、パンツスーツ姿で夜のバーカウンターで一人グラス傾けぷっしゅーってのは男子目線だとすごいカッコいいんですけど。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月5日
クーデリアさんの気持ちで男性陣眺めると、圧倒的にオルガしかいねぇ、ってなる。三日月はダメ。あれはクーさんのことまともに見てくれないし、アトラちゃんかわいそうだし。ビスケット以下の鉄華団員は論外、名瀬さんもありえないし、マクギリスさんには会ってもいないし。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月5日
オルガは、自分が殴られ役を買って出ることで仲間を守り、彼らの信望を得てきた。その戦い方は、クーデリアに似ている。クーデリアも危険を承知で(本当の意味で分かっていたかどうかはともかく)地球行きを決行しても火星に住む人々を守ろうとした。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) December 5, 2015
そこのところで分かり合えるのは彼しかいない。マクマード親分との話し合いのとき、「団長さん」ではなく「オルガ」と名前で呼んで同席を求めるって、そういう意味だと私は思った。職責や役割の問題じゃない。戦う意味と方法の持ち方で通じ合えるのは、オルガだけなんだ。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) December 5, 2015
ところが、オルガ目線で女性陣を見ると。
まだハンカチもらっただけだからメリビットさんのこと何にもわからないけど、9話時点では断然、クーデリアさんよりメリビットさんの方がいいよな。お尻の形とかな。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) December 5, 2015
じゃなくて、オルガに必要なのは共通点をもつ理解者や同志ではないからだ。彼の欠点や弱点を指摘し矯正してくれる存在を、彼は求めている。その教訓が時に手痛い形であってもいい。名瀬さんがいい例だ。オルガにはそんなことで傷ついている暇などない。「面子なんて関係ない」#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) December 5, 2015
クーデリアさんもそうやって学ぼうとする姿勢はあって、そんなところもオルガに似ているんだけど、そのモデルに三日月を選んでしまうところがなぁ。自然な描写だとは思うけど。私はクーデリアの幼さをそうやって描き出す脚本なんだと思った。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) December 5, 2015
メリビットさんの酒量を心得ている感じ。ほどほどに自分をゆるめて遊べる感じ、でも自分を甘やかしすぎて醜態を晒したりはしない。自分の持ち味も限界も心得ている落ち着いた感じ、そんなものを感じるのはワカコ酒や孤独のグルメのイメージ引きずり過ぎか。そうですね。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) December 5, 2015
「家族」という概念を背負った名瀬さんとは対照的な一人飲み。ようやく家族を意識したばかりのオルガにはまだ早いかもしれないけど、オルガはそれでも少年に過ぎず、今ここはきっとまだ終着点ではない。鉄華団のオルガではない一人の男である自分、多分メリビットさんとの出会いはそこに繋がっている。
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) December 5, 2015
ガンダムって、これまで戦争の物語だったらしい。私は1stとWくらいしか見てないんでよく知らないんだけど。でも「鉄血のオルフェンズ」は戦争前夜の話な印象。大抵のガンダムが戦争終結で物語を閉じたのに、いよいよ大戦争になだれ込む、というあたりで最終回だと面白い。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) December 6, 2015
戦争を起こしたい勢力と、起こしたくない勢力との争いが描かれるといいと思うんだ。それが、戦争を起こしたくない勢力、ってのが、既得権益のうまい汁を吸うよく眠る系の巨悪だったりして、必ずしも平和を願う心優しい人々ではないという事実。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) December 6, 2015
火星の子供たちを搾取するそいつらに有利な社会構造を一掃するためには、戦争しかない、と追い詰められるクーデリア。しかし、いざ戦争になれば真っ先に犠牲になるのも子供たちだという現実。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) December 6, 2015
現体制に批判的な勢力がまた一筋縄ではいかなくて、秩序が混乱して治安の弛む隙に一儲けしようという火事場泥棒みたいなギャングや死の商人とか、自分が次世代の支配階層に成り上がろうという英雄豪傑気取りまで、どうしょうもないのばっかりで、足並みも揃わないし。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) December 6, 2015
でも、クーデリアはもはや後戻り出来ない。沈黙や隠遁さえ政治的に利用される、そんなアイコンにすでに祭り上げられている。いやでも彼女を利用しようとする連中とのおつきあいをしていかざるをえない。9話はまさにそいう世界観を描いたんだと思う。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) December 6, 2015
テイワズと手を組むことを、三日月は殺人に喩えた。彼はそのあたり、直感的に理解しているんだと思う。自分の居場所は自分で食い千切ってくるしかない。正しいとか間違っているとか、公正に採点しご褒美をくれる神などいない、と。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) December 6, 2015
第10話放送後
10話面白かった。キャラの肉付けをしていくタイミングのうまさ。説明回と言われかねない内容の詰め込み方なのに、緊迫感がずっと続いてて目が離せない。見事。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) December 6, 2015
マクギリスさんは養子だというツイートが流れてきて、え、そんなん聞いてない、って確認したらプラモの解説に載ってた情報らしい。しかしそうなると、4話の「消したかったのは名前だけか……それとも……」ってセリフがものすごく意味深。これマクオルワンチャンいけるだろ。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月9日
10話の再放送見てて思ったんだけど、「女の子ばっかりのお店」 って表現、クーデリアさんには多分正確には通じてないんじゃないか。お針子とかそういう想像してそう。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月9日
マクギリスさん養子なのは分かったけど、不幸な生い立ちだったら結構ガッカリだよな、って思ってる。才能や権力にとどまらず、愛情とか信頼にも恵まれててほしい。養子になったのも、ギャラルホルンが一見門閥的なようでいて意外と人材登用に柔軟な証、だとかさ。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月9日
櫻井ボイスのくせにこのままギャラルホルンの一走狗で終わるはずはない。必ずや獅子身中の虫となって世界ひっくり返して来る。後世の史家は問うだろう、彼の動機の奈辺にありや。若くしてすでに権力の中枢に近く、その上彼は何を望んだのか?と。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月9日
そこで某キャスパル君みたいに親の仇がどうとかこうとか、安っぽい解釈されるような余地があったら物悲しい。
むかし幽遊白書の左京さんが「結局腐ってたのは俺の脳みそだけ」って言うのが、私はすごく好きだった。
物心共に満たされて、なおも埋まらぬものがある。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月9日
で、私はそのあたりにマククーの可能性を感じている。
クーデリアさんの政治活動って、実は親への反抗でしかない。第1話のセリフで「お母様は目をそらしてるのよ。でも私は嫌」と端的に語られる通りだ。だから彼女は、その活動は人を殺し自分も殺される、とわかってない。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月9日
政治活動の形を取っていても実質は非行、盗んだバイクで走り出す系の行動化だ、というのは若い人には珍しいことじゃないし、ほほえましい光景だ。私はわりと好き。しかし、そうと自覚し始めた当事者にとってはそんなのんきなことではないだろう。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月9日
自分は恵まれていて、一方で貧しい子供たちがいることに胸を痛めていた。彼らを見捨てて顧みない大人たちの蒙を啓きたかった。そこにはどこか他人事で、善行を施そうと驕る気持ちもあったかもしれない、でもそれを自覚して反省して、なお一層より真実を学ぼうと努めた。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月9日
偽善だ、全部偽りだ。いや、いっそただの傲慢な同情心からの慈善活動ならばまだマシだったろう。「見捨てられた子供」とは誰だったのか。「彼らを顧みない大人」とは誰だったのか。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月9日
結局、自分はただわが身が寂しいと、もっと私を見てほしい、愛して欲しいと叫んでいただけではないか。太陽系サイズの構ってちゃんだ。なんという未熟、幼稚。それだけでも死ぬほど恥ずかしいが、そのために何人も、それも虐待と貧困のうちにある子供たちが死んだのだ。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月9日
みたいな自責にクーデリアかが苦しむと、私は萌えます。彼女は生真面目で気高くて、本当の善意があるからこその火星独立運動なんだけど、その動機に思春期的な親離れに伴う自己同一のうごきが入っているのも事実で、自分が不純なんじゃないか、みたいな、それこそ思春期的な潔癖で苦しんでほしい。
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月9日
そこでマクギリスですよ。
マクさんには、確信犯というよりも愉快犯的な反省のなさを発揮してほしい。ヘルシングの少佐のようにゆるぎない明晰な悪意で、果断の欲望をさらけ出してほしい。独善とさえ言えないその価値観たった一つで、旧秩序を圧倒してみせるとき。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月9日
クーデリアの自意識過剰な罪悪感も羞恥心もああでもないもこうでもないも、全て吹っ飛ばされてしまうだろう。一体何を悩んでいたんだ、って。人生わずか150年、化天のうちをくらぶれば。
太陽系の雲翳を丸ごと払う、秋晴れの高気圧みたいな颯爽を、私はマクギリスさんに期待している。— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月9日
マクギリスさんは今のところ何の目的も持ってない人なんだと思う。期待された役割と、要請された職務を果たしてるだけ。優秀だから特に頑張らなくてもできちゃって、そこで矛盾も葛藤も感じたことない。キャラが公式でまだ掘り下げられてない隙に、勝手に空想するぜ。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
5話で彼だけがガンダムフレームの歴史的な意義に気がつく。そして「私も出る」って出撃する。すごい嬉しそうで、かわいかった。
その後、阿頼耶識システムの特性を見抜いたときの「わかればあっけない」ってセリフ。得意げになっても良いところなのに、何か寂しげに感じた。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
今のマクギリスさんは夢も希望もない、と想像している。例えば、恋愛とか結婚とかにも特に思うところがなくて、だから9歳の女の子と婚約することになっても、別に嫌でもないし、嬉しくもない。こういう気持ちは、ガエリオさんにはおそらく永遠に分からない。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
本当に夢を持たない人間は、夢がないことに苦しまない。夢を持つということを、うらやまない。他の人々が夢を抱くさまを見ても、いやただの現実逃避でしょ、承認欲求、自意識過剰、不安をごまかすための躁的防衛、と底が透けて見え、夢などただの愚かさの発露としか思えない。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
でもその日、ガンダムに会う。
身内に眠っていたものが、身じろぎするのを感じる。それまで、退屈とか倦怠というのは愚者の戯言だと、足るを知らぬ卑俗な連中のわがままに過ぎぬ、自分とはもっとも遠い言葉とのみ思っていた。と。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
しかし、そうか、そうだったのか、これが退屈ということか。自身の人生は純度100%で退屈だったのだ。あまりにも近すぎて分からなかった。
でも今は気がついてしまった。
一度気がついてしまったら、もう忘れることは出来ない。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
マクギリスさんの胸中に生まれたものが、野望とか理想とかより、好奇心みたいな風情だと萌える。私が。彼に何の得があるかさっぱりわからないし、道徳だの公序良俗だののどれかに従う訳でもない。むしろ酷薄非情にして人道を逸していくといい。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
早い話が、私がもう一度槙島聖護を見たいだけなんだけど。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
マクギリスのその好奇心が、ガエリオさんにはわからないといい。ガエリオはごく機嫌のいい人間。根拠なく自身の優越を信じられる、人を差別し侮辱してでも自分を肯定するのが当然と思っている、動物的な意味で健全な男だったら、面白いと思う。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
ガエリオはそれでもマクギリスさんに対して友情を持っているといい。為人を全く理解せず自分の感覚を押し付けるだけの身勝手なものだが、マのことが好きで、なんとか理解しようとするといい。なんだ権力か? 地位か? 名誉か? 何が欲しいんだ。それとも、ハハーンそうか、惚れた女でもできたか?
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
無論違う。そんな地上の価値観に照らしている限り、違うことさえも理解できないだろう。マクギリスさんもガエリオのこと嫌いじゃない。気のいいやつで、絡んでてたのしいやり取りもあった。親友なのは間違いない。
しかし、それだけだ。ガエリオと共有する物は最早ないのだ。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
「家族」を求める鉄華団も、親との屈託を政治活動で晴らすクーデリアとも、やっぱり分かり合えないだろう。彼らには仲間が、同志が、それこそ家族がいるかもしれないが、マクギリスさんは一人。そも、彼は家族を捨てるところから始めるのだ、分かり合えるはずがない。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
「行くんだよ。ここじゃないどっか。俺たちの本当の居場所に」
1話ラストのショタオルガのセリフは、絶対テーマになってくる、最終回前後に1話見ては、私はきっとワンワン泣くんだろう。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
私は空想している。ただ、このセリフだけに於いてのみ。マクギリスとオルガは向き合える。
マクギリスさんの居る「ここ」、そこはオルガからしたら羨ましいだけだ、家があって家族がいて、明日食べるものにも困らない。オルガの目指す「本当の居場所」に近いかもしれない。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
そこを捨てて、さらに「ここじゃないどこか」へ進んでいこうとするマクギリスの気持ちなんか、オルガにはわからない。わかりたくもない、むしろ憎悪と嫉妬の対象でしかない。
しかし、それでも、野獣が自分の足を噛みちぎっても罠を脱出しようともがくようなその焦燥感を。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
オルガは身につまされてしまうかもしれない。
ここじゃない。自分のいるところは、ここじゃないのだ。それは恵まれても、愛されても、埋め合わせることのできない不全感だ。
オルガがその気持ちがわかってしまうといい。そして、そんな自分に恐怖するといい。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
あれ? マクガエのこと書こうと思ってたのに、またマクオルになってしまった。自分のマクオル好きにおののく。
いや、よく考えたらオルマクだった。セーフだな。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2015年12月10日
第19話放送後
ショタギリスのアッシュ・リンクス感。(若い人にはわからないオルフェンズ)#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年2月14日
もしハリー・ポッターがスリザリン寮に振り分けられてたら、マクギリスみたいに育ったんじゃないかと思う。
「消えない過去に縛られて、輝かしいはずの未来は、全て愚かしい過去の清算のみに消費される」#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年2月15日
スリザリン寮生のハリーになら、ドラコ・マルフォイはなんだかんだ言ってガエリオみたいな良い友人になる気がするし。アイン君が「汚れた血」とか言ってた、からの連想。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年2月15日
それにしても、出自にまつわる偏見で苦労してきた男が「親友」だというのに、「火星人は火星に帰れ」と差別的なセリフを堂々と絶叫できるガエリオの神経。貴族のお坊ちゃんってこういうものなのかな。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) February 15, 2016
第22話放送後
22話、一見ミカがオルガを立ち直らせたようにも見えるけど、ミカもビスケットの死に責任を感じて深く傷付いてて、あれはオルガにすがりついて助けを求めているように見える、って一緒に見ていた奥さんが言った。「ミカがすごく幼児退行してるよね」って。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
ビスケットは明らかにここで死ぬためのキャラクターだったんだよな、と私は思っていた。第一印象から死臭ふんぷんの鉄華団の面々だったけど、ただ殺すだけでは予想通り過ぎる。だからタービンズと出会って「家族」という絆の形を知ったり、クーデリアから字を習ったり。世界の様々な可能性に触れて。
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
あるいは彼らが生き残れる可能性、変化し、成長し、鉄華団以外のそれぞれの居場所を作り出せるのかもしれない、そんな開かれた未来を仄めかしておいて。
それから未来や可能性を奪い取る方が、ドラマティックだもんな。— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
ビスケットは唯一、鉄華団員の中で血縁家族を明示されたキャラだった。鉄華団以外に帰るところがあるのは、彼だけだった。
ここじゃないどこか、俺たちの場所。
オルガの示したそこ、三日月がそこでさくらちゃんみたいに農業をやる気だったその場所。
ビスケットの実家のイメージだったと思う。— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
だから21話のEDは「オルフェンズの涙」だったんだね、と奥さんに言われた。みんなしてトウモロコシばたけで微笑み合うED、あれが、その場所だったんだ。
ビスケットは死んだ。
死んだのは彼だけじゃない。その場所が死んだんだ。もう帰るところも向かうところもない。無為に戦い死ぬしかない。— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
結局、名瀬さんが「家族」とか言い出した時、オルガがそれに反応できたのは、ビスケットの実家を知っていたからだと思う。
ビスケットだけが家族への可能性の保証だった。彼さえ生きてさえいれば、オルガが死のうが三日月が死のうが、鉄華団は家族の体をなしていられたと思う。でも、もうダメだ。— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
あとは、鉄と血だけだ。
彼らにはそれしか残されていないから、それにすがるしかない。さらに血を流して、それを固く固く鍛えていく以外、何もない。
その鉄の絆は、彼らを守り支えてくれたもののはずだった。しかし今や桎梏なのだ。ガチガチに拘束されて、退くも進むも儘ならぬ。— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
昔のNHK大河ドラマ「新撰組」を思い出していた。山南敬助が死んだ時、こんな感じだった。山南さんは内ゲバ騒動の末の割腹だから後味もっと悪かったけど。
あのあたりから新撰組は引っ込みがつかなくなって、全滅していくんだよな、と。— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
22話、呆然として引きこもることができたオルガは、もしかしたら、後悔することもできたかもしれない、と想像する。
本当はこんなところへ来たくはなかった、目指す方向からして間違えた、と。
本当はただ、気の合う仲間と、働いて汗を流していたかっただけだ、あの懐かしいトウモロコシ畑で。— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
後悔したって取り返しつかない。勝ち目もないし、どうせ袋叩きにあって死ぬんだろうけど。
後悔できなければ悲しむこともできない。ハルヒロみたいに、おいおいと泣けたかもしれないのに。
でもオルガにはそれが許されない。鉄と血の絆があるから。— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
鉄華団の流血の絆は、同時に頸木であり、さらに外部を遮断する壁になっているのだと思った。だからメリビットさんやタービンズの姐さんたちも、GCS時代から共にした雪之丞さんさえ、それを超えて内側に入ってこれない。だから三日月はオルガのところへ行くしかない。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
ひょっとしたらクーデリアと三日月のつながりはその壁を突破していけたかもしれなかった。宇宙ネズミでもなく、革命の乙女でもなく、男の子と女の子として出会って、なんとなく可愛いと思ってキスをして、抱きしめられたら涙が出ちゃって。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
本当の意味での家族に近づいていける関係。もしそれが熟していたら、ビスケットの死にうろたえる三日月はクーデリアさんに弱みを見せられたかもしれない。後悔して、悲しんで、その胸に顔を埋めて嗚咽したかもしれない。ただの歳相応の、大事な友達をなくした男の子になって。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
でも、そうはならない。フミタンが死んでいるから。クーデリアは人間であることを諦めて、「希望」という概念として生きることを選んでしまったから。彼女もとっくに壊れてしまってて、三日月が後悔と罪悪感に苦しんでいることに気づきさえしない。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
「消えない過去に縛られて、輝かしいはずの未来は、全て愚かしい過去の清算のみに消費される」#g_tekktsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
鮮やかな演出と思う。
一度は、希望が描かれるのだ。宇宙ネズミが、ヒューマンデブリが、あるいはお人形扱いの窮屈な高貴の姫君が、解放されて、もっとのびのびと、満たされて、親しみあい、苦しみや貧しさを追い払う。
そんな輝かしい未来が、わざわざほのめかされる。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
その輝かしさを、彼らが自ら、取り返しのつかない過去を清算しようと濫費する愚かしさを描き出すためなのだろう、と私は思う。
今の所、ひたすらマクギリスのあのセリフが成就していく過程を生々しく詳述している、それが「鉄血のオルフェンズ」だよな、と。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
今、私は多分、怒っている。
どうしようもない過去の因縁にとらわれて、輝く未来を切り捨てていくような、実に人間らしい健気な愚かしさに、それでも私は思い切り共感せざるをえないからだ。
なんと素晴らしい傑作だろうか。許せない。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
一体マクギリスは何と戦っているのか。
ラスボスというものがこの作品にあるとしたら、マクギリスがいま挑んでいる何者かなのではないかと思う。
イズナリオとかギャラルホルンとかの話では、無論ない。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
なぜかくも人は愚かなのか。なぜ過去にばかりとらわれて、前へ進むことができないのか。なぜ、自らを真の意味で解き放つことができないのか。
そんな疑問がラスボスなんだと思う。人の革新と相互理解を追求する、まさにガンダム。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
「鉄華団、君たちの踏み出す足は前に進んでいると思うか?もし、本気でそう信じているのなら…見せてくれ、私に」#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
全てがマクギリスの想定内の出来事なんだろう、今のところまで。
そのことに一番傷ついているのが、マクギリスなんだろう。
願わくば彼が奇想天外の敗北を喫することを。心の底から愉快そうに笑いながら、敗死していく彼が見たい。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月8日
「消えない過去に縛られて、輝かしいはずの未来は、全て愚かしい過去の清算のみに消費される」
それが世界の法則だとしても、それに抗おうという人が劇中一人だけいた。
クランク二尉。
過去に何をしでかしたとしても、その人の未然の可能性をこそ掬おうという人だった。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月11日
罪を憎んで、人を憎まず。
クランク二尉の生き方は一言で言えばそういうことだと思う。それがきっと答えなのだと思う。マクギリスが求める彼自身の敗北とは、その生き方を実践して見せることなんだ。
今、そこに手が届きかけているのは、アイン・ダルトンただ一人だ。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月11日
仄暗い復讐に狂った。「罪がある子供なら殺してもいいですよね」クランク二尉の真意を全く理解しない愚かさに沈んだ。今のアインの惨めな怒りに、泉下のクランク二尉はさぞかし悲しんでいるだろう。その怒りにつけこまれ、またも大恩ある上司ガエリオを苦しめる道具としてマクギリスに利用されている。
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月11日
だからこそ、アインが復讐の連鎖を断ち切ろうとすることに意味がある。彼はそれでも生前のクランク二尉を一番知っていた。本当の意味で、クランク二尉の無念を晴らす、それは「罪を憎んで人を憎まず」なのだ、と、アインがそれを体現すればものすごいインパクトじゃないか。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月11日
阿頼耶識を埋め込まれて復活するアイン君が、傀儡ラスボスではなくて、実は打倒マクギリスの切り札(倫理的に)、という展開だと燃えるよな、と私の中の少年がざわついている。
火星人にして宇宙ネズミにしてギャラルホルン士官。最底辺でつつき回され、いいように弄ばれた。
ここから逆転だ。— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月11日
アイン君はクランク二尉を愛していた、というよりは、二尉から愛されているのが好きだったんだ、と思っている。だからクランク二尉の死を悼む以上に「なぜ僕を見捨てて死んでしまったんですか」と、二尉を恨むような思いが強いと、私は想像している。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月12日
鉄華団への敵愾心も「あんなガキどものために命をかけるなんて。なぜ二尉は僕のために死んでくださらなかったのですか」という嫉妬が主成分だと私は思っているんだ。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月12日
でも、それがガエリオにあって変わる。生まれて初めて、上司を「かわいい」と感じる体験をする。これまでずっと上司に庇護者の役割を求め、甘えて愛されようとだけしていたアイン君が、初めて、能動的に他者を愛するという感情を知る。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月12日
そしてようやく、クランク二尉の真情を汲み取ることができる。だから、流星号のシノを捉えながら、トドメを刺せない。そこでクランク二尉の思いが分かってしまう。こんな殺し合い、誰よりも胸を痛めるのが二尉だったはずだ。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月12日
「クランク二尉はお前たちに手を差し伸べてくれたはずだ。それをお前らは振り払って」シノを責めるようなセリフだったけど、アインは自分自身に言ったんじゃないかと、私は思う。
ここで鉄華団員を殺すのは、命がけで彼らを守った二尉の最後の仕事を殺すことだ。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月12日
「あなたは、誇りを失った俺にもう一度……、立ち上がる足をくれた……」
手を差し伸べくれたのは二尉だ。ずっと抱きかかえるようにして、手を差し出してくれていた。ガエリオはそんな面倒見のいい男ではない。どっちかといえばウザい上司だ。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月12日
でも、だからこそ、アインが自分の足で立てるようになるのだ。独りよがりな復讐よりも、愛すべき人を守る人間であろう、と、彼は自分で自分を選んだ。
それは実はアインがよりクランク二尉に近づく選択だったんだと、私は思う。#g_tekketsu— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月12日
復讐よりもガエリオを守ることを選んだ、今のアインは二尉の真情を理解したと言えると思う。そしてようやく、本当の意味でクランク二尉を愛し始めたんだ、と私は思っている。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月12日
23話見た。ぞっとしたのは、アイン君の口調。こんなに明るくペラペラしゃべる子じゃなかったでしょ。ガンダムシリーズで強化人間っていうと、性格もはっちゃけちゃう子多い印象だけど、アイン君、脳もいじられてんじゃないの、って思った。大人への阿頼耶識だし。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月13日
マクギリスを、誰が倒してやれるのだろう、と思った。彼は、自身の死をも計画に織り込んでいるような気がしている。 新しいギャラルホルンを作るのは、ガエリオだとかアインだとか言ってばかり。「我々」みたいな自分を含んだ言い方を、彼はしない。#g_tekketsu
— にぽぽだい@マナハルからのハルマナ (@nipopodai) 2016年3月13日
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