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2007年6月 9日 (土)

オーディンスフィア リプレイ日記 2 「ワルキューレ」序章

このゲームが、脚本、演出、美術が良い、ってことは、まあ、衆目の一致するところ、と思っているんですが。

正直、アクションゲームとしては、微妙、という評価ではないのかしら。

処理落ちするし、とかな。

でも、実は、自分、アクション部分も、たまらなく好きなんです。

ええ、贔屓の引き倒しと言われても構いません。好きなんですよ。動かしているだけで気持ちいいんです。

いや、確かに処理落ちするけど。


攻撃ボタン押して、すぐ攻撃が出ないんですよね。

一拍溜めて、それからアクション。ジャンプとかもそうみたい。ほかのゲームそんなやってないけどさ、世間標準に比べて、ほんの数瞬だけどアクションが遅れる気がする。

この呼吸が、すごく気持ちがいい。

昔懐かしの「プリンスオブペルシャ」がこんな感じだった。

がっちり鎧着て、長柄の得物扱ってたら、「あっ」と思って指先が反応する時間から、遅れて当たり前のはず。

でも、オズワルドとか、スピード感が全然違うし。体が軽い感じでしょ。

その辺の自然な身体感覚を表現する、美しいタイムラグ。

こういう身体性までも含めて、舞台劇的演出なんだと思うんですよ。

だって、グウェンドリン、女の子だもん。「雷神の一撃」と形容されるその威力も、打突の技術や、サイファーの魔的な力の表れなんだろうけど、やっぱり単純な物理力だけを言ったら、少女の華奢な筋骨から規定されてしまうんだな、って。

彼女の、半面凛々しく、半面、脆く切ない物語を、非言語的な形で強力に演出する。

すごいじゃん。

アクションパートとストーリー、まあ、あんまり関係なくてもいいけどさ。こういう形の相乗効果、自分は好きです。

いや、処理落ちは演出じゃないと思うけど。


雑魚が強過ぎる、ゲームバランスが悪い、っていう書き込みを多く見ました。

そうなのかな。皆がそう言うのなら、そうなのかも。

おれも一周目イージーでクリアしました、ハイ。だから、偉そうに「楽勝ですよ」等と言う気持ちはさらさらありませんが。

でも、アクションに爽快感がそんな大事かなぁ。世界観とか、キャラクターの演出、の方が、自分には、ずっと大事です。

何故か無双シリーズと比較している人が多いみたいで、不思議な気持ちになりました。だって無双シリーズって、そもそも「長坂橋で一騎が二万の兵をとうせんぼ」とか、そういう世界観のゲーム化なんでしょ。それはそれで、ばっちり適切なゲームシステム。無双シリーズすごいと思います。

でも、このゲームが、表現したい世界と人物像は、違うんじゃないのかな。われらの主人公たちは三国志的な英雄じゃないんじゃないか。

もっとも、どんな世界観でも処理落ちが必要とは思いませんが。


自分は、このゲームの世界観、雑魚がいかにもな雑魚でない、ってところがとても気に入っています。

雑草と言う名の草などない。

という心意気?

このゲームの大きなテーマの一つに「人は物ではない」ってあるじゃないですか。まさにこれなんではないですか。

口先でそんなお題目いくら語っても、プレイ時間の大部分を占めるアクションシーンで、雑魚がボウリングのピンみたいな、「敵」というより「的」(お、ダジャレですな)みたいな、プレイヤーの快感原則にひたすら阿るだけの都合のいい存在だったら、台無しだと思う。

いやもちろん、処理落ちしたって台無しだけども。


処理落ち処理落ちとしつこくて済みません。

やっぱり、処理落ちは、どうしたって、ダメだよねぇ。

お金取る以上は「したいこと」と「できること」を区別するのは当然と思う。PS2にできない処理をしようとして、ゲームが滞るなら、プロ失格と言われてもしょうがないんじゃないかな。

もっとも、ハードのバージョンによってずいぶん差があるみたいですね。

ウチではPS3のエミュレータでプレイしていました。そのせいか、ロードも早いし、処理落ちほとんど気になりませんでした。悪名高い死の女王戦でさえ「少し遅れているかな」ってくらいでした。

欠点だとは思うけど、おれには許容範囲でした。

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コメント

出来ない処理と決めつけてPS2を見下すのも大概客の傲慢でしかないと思うけどな。どうせ文句言う奴は初期型ゲットしたぜーとかあるいは最新ロットゲットしたぜーとか自慢してた奴に決まってんのに同じPS2でもハードスペックに差があるのにそれを無視して開発会社をプロ失格とか何様?そうやって開発元を叩いて侮蔑して悪評広めて倒産フラグ立てておいてもっと売れろとか新作出ろとか言う恥知らずは自分で作れよ、そこまで人を批評して批判して批難出来るほどのプロなんだろ?

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